銘板というと企業や飲食店の名を記したネームプレートを思われる方が多いでしょうが、実は個人住宅の表札も銘板の一種に当てはまります。
1980年代までは木製品が主流でしたが、その後石材と金属製品が一般的となっています。大きさは1m四方のものから数cmのものなど多種多様な製品がありますが、すべてに共通しているのが屋外に設置をするということです。これは銘板が企業や個人宅の顔として機能するアイテムだからであり、訪れる人々の目に触れる場所で本来の役割を発揮するためです。
屋外に設置をする時は気候変化や紫外線の影響を銘板が強く受けることを考慮し、耐候性を重視した製品を購入することです。屋外設置に向いている素材としては、真鍮素材のものが劣化をし難くて使用しやすいものです。真鍮とは銅と亜鉛の合金で、水にぬれたとしても錆びることがありません。さらに真鍮は磨くと黄金の輝きを放つ金属で、銘板をより美しいものにすることも可能です。
加工をしやすいという特性もあり、浮き彫りや透かし彫りといった伝統工芸品にも使用されているほどです。屋外に取り付ける場合は紫外線による劣化を防ぐ接客剤を用いるか、サドルという専用取り付け器具を使用します。建物の柱等に埋め込むのが一般的で、この場合は粘度率の高い合成樹脂製の接着剤を使えば長期間の接着が可能です。門や軒先等に取り付ける時は専用サドルをしようして、ナットで留めればしっかりと固定できます。