電子機器組立に関する技術と仕事

電子機器組立と聞くと、なにか難しいことのように感じるかもしれません。でも、私たちの周囲にあるスマートホンやタブレット、テレビや電卓などを作ったり、修理すると言い換えると、すこし身近なことに思えるのではないでしょうか。職業訓練校や工業高校などで、電子機器組立に関することを学ぶことができます。また、電子機器組立て技術士という検定試験もあり、3級であれば受験資格などが特に問われないので、誰もが受験することができます。

ただし、そういった学習経験や資格などがなければ、スマートホンや携帯電話などの組み立ての仕事ができないのかと言うと、そうではありません。最近よく、簡単な電子機器組み立てや検査という求人募集があります。そういった仕事で、最初に求められるのは、知識以上に手先の器用さです。たとえば、スマートホンを組み立てる仕事をする場合、たいていは4、5人がひとつのチームになって作業します。

最初の人が、ひとつの部品にもうひとつの部品をつけて、次の人がそれにもうひとつの部品をつけて、というのを数回繰り返して、最後の人がチェックするという具合です。もし作業が遅い人がいる場合、その人がボトルネックになってしまい、そのラインの効率が悪くなってしまいます。1日にどれだけ作らないといけないというノルマがある場合もあり、あせってしまうと、電子機器だけにいくらかの細かさが求められるので、やり直しになってしまうことになります。それで、たいていの電子機器組み立ての仕事に求められるのは、手先の器用さと、同じ作業を繰り返しても苦にならない忍耐強さ、そして知識だといえます。

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