電子機器開発は回路設計と基板設計が要

電子機器開発は電子回路の設計並びに基板設計と言う2つが主体となります。回路及び基板以外にも、構造設計やソフトウェア設計も電子機器開発に含まれているのですが、電子機器は電子回路を設計し、回路図に基づいて基板を設計する事で1つの製品の機能を満たすものが完成するのです。また、回路設計は一人の設計者が行うのではなく、回路構成に応じて各担当者が回路設計を行い、最終的に電子機器全体の回路を作り上げて行きます。携帯電話などの電子機器開発の場合、送信機能及び受信機能を持つ2つの回路が必要になり、表示部回路や音声を増幅する低周波回路、ボタンを押した時にそれぞれの機能をコントロールするロジック回路や制御系回路、各回路に電源を供給するための電源回路など、複数の回路をそれぞれの担当者が設計を行って1つの製品を作り上げて行きます。

回路設計が行われた後は、回路図通りの基板を開発する必要があります。基板には電子部品が実装され、それぞれの電子部品はアートワークの中に収まる事になりますが、基板は開発段階でサイズが決められているので、サイズに収まるようにアートワークを設計して行く必要があります。電子部品は大小様々な大きさを持つため、決められた基板サイズ内に全ての電子部品が並ぶようにするのが基板設計の難しさになっているのです。但し、最近はCADを使って回路設計を行い、CADデータを利用する事でアートワークを自動的に生成させる事が出来ると言った技術の進歩があるのです。

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