紫外線はすべてのものを劣化させてしまう光線ですが、殺菌目的で紫外線を発生させるLEDもあるため必ずしも紫外線は悪いとはいい切れるものではありません。
ただ、屋外にあるものはこの光線により塗装への悪影響を与えることもありますし、ネームプレートなどのように文字が記載してある場合、その文字を見えなくしてしまうなどの影響を与えることもあり注意が必要です。耐候性といった言葉を目にしたり耳にすることが多いかと思われますが、耐候性とは樹脂製品や塗料などの高分子材料が、屋外で使われた際に変形・変色・劣化などの変質を起こしにくい特性を意味するもので、耐候性が高いものは変質が起こりにくく低いものは変質が起こりやすいなどの目安になります。
樹脂材料を使った成形品のネームプレートを屋外で使う場合には変質しやすくなる、表面に記載してある文字もマジックなどで書いてある場合には、紫外線や雨などにより徐々に薄れて来ることもあります。素材そのものがどのようなタイプであるのか、屋外で使うときにはネームプレートの材料そのものを検討されることが大切です。
ちなみに、ネームプレートは表札などのように家の外に取り付けるもので一般的に屋外に不向きといわれている素材は天然木・鉄・真鍮の3種類、屋外に最適といわれているものは、天然石・タイル・ステンレス・ガラス・アクリルなどの5種類があります。屋外に向いている5つの素材は、耐候性が高い素材といえましょう。